光と影

2008.03.11(Tue)





先週はノロウィルスのせいで安静を余儀なくされたため,
読書に時間を費やしていた。


読んだのは村上龍の『イビサ』。


闘病中に村上龍という時点でいかにも病的である(笑)
しかしなんてことはない。
昔からヒッピー達の集うスペインのイビサ島に行きたかったため,この本のタイトルに惹かれたノダ。
(島全体を奮って巨大な音楽フェスをしてるのよねん★)



この小説は
東京→キウイ畑に囲まれた療養地→憂鬱な街パリ→エーゲ海→情熱の風と砂漠の国,モロッコ→スペインのマドリッドとバルセロナ→ そしてイビサ島,


と,世界がかりで舞台を転々とする,壮大な物語。


病床にいながらも,海外に旅行してる気分。
そして実際に旅立ちたくてたまらなくなった。



しかしさすが村上龍…。


かなりキテる内容でしたね……。




元売春婦の精神病患者が世界中を旅するうちに
身を売られそうになり,殺人,密売,クスリ漬け,乱交,レズビアン(どれもこれも描写がリアルすぎだーばかー!!),おばけまで出てきて,更に想像を絶する衝撃なラスト……。
破滅的なストーリー。


正直元気じゃないときに読むもんじゃあないね(汗)



特に意識が朦朧としてる病中や爽やかな目覚めの朝,精神的に弱ってるときはこーゆーのはオススメしません!!

文章とか音楽の影響をあまりにも受けやすいからねー。



すぐにその気になりやすいあたしは,すっかり覚醒され,体調が悪いのも手伝って一気に陰欝な気分になりました……。



いらいらいらいら。
世の中に腹が立つ。
誰にも会いたくねぇ(怒)
あいつもこいつもみーんなむかつく!!
イチイチ勘に障る!!!
なんであんなに上から目線なんだあいつは(怒)
ざけんなよ!!!




と,そんな感じ。
女の子DAYでバランスも崩れてたのかもね。





村上龍の世界観に左右されて
寝たきり生活だというのに朝から元気にNIRVANAなどを聴き,
カート・コバーンを崇拝した。
どんだけ荒れてんだ(笑)

http://jp.youtube.com/watch?v=dXO3OMGKPpw
Nirvana - Smells Like Teen Spirit



でも,NIRVANAは以前からすごく敬愛していたバンド。
あたしの周りにも崇拝者が多かった。
メタリカやレイジなどのメタル系,ハードロック系好きな高校生の弟にも,彼が小学生だった頃に聴かせたら大変お気に召しておりましたね!
(←どーゆー姉貴だ…)



だけど彼らの作り出す音楽は,今や純粋な気持ちのままでは聞けなくなってしまった。



絶望感の底に容赦なく突き落とされたかのような残酷さ。
かつてはそこにまで美を感じていた。
あるもの全てを打ち破るような怒り。
破壊的なパワー。
渦巻く倦怠感の煙にさえもはかなさや脆さを感じて,共鳴した。



NIRVANAの音楽には強烈なエネルギーを感じる。
そのパワーは頭が上がらない。
純粋にかっけぇ(・o・)!!と思う…。


定番だが『Nevermind』は名盤だと思うし,
19~20歳の頃はよく聴いていた。


http://jp.youtube.com/watch?v=bOL5cpwTkes
Nirvana - Come As You Are



だけどいいようもない虚無感や倦怠感を表現したら『MTVアンプラグドライブ』のアルバムが隠れた名盤だと思う。

http://jp.youtube.com/watch?v=X_apoJ0LLCk
Nirvana - About A Girl:



やりきれない思いに煮えたぎったときに,よく聴いた曲。





しかし,
最近ではあまりにも強烈すぎて,負の力に引きずり込まれそうになる感覚が怖くて,なかなか順調な日々の中では聞けなくなってしまった。



のめり込みすぎると,
自分がクラシックを歌えない状態にまで陥りそうになるから…。
世の中のものがどーでもよくなる。
逆にロックに救われる。





だから今では,
NIRVANAを聞くときはよっぽど怒り狂っているときかむしゃくしゃして病んでいるとき(笑)



NIRVANAはそんなときのあたしの心境をよく表してくれている。
代わりに怒ってくれるし
強気にさせてくれる。
モヤモヤを吹き飛ばしてくれる。




だから,最近ではあまり聴きたい心境になりたくないんです……。
若かりし頃に比べて,一枚精神的に脱皮できたから…ともいう。
まだまだですけど。
ずっと負のオーラに引きずられていても,なんも生み出さないしかっこよくも美しくもないと今では解るから。



そんなあたしだから,
体調をぶっこわして村上龍を読んで,NIRVANAを聴いているなんて非常にさわるなキケン状態だ。(笑)
周りの目にうつるあたしはさぞかし不機嫌で病み気味だったのだろう。





ちなみに
村上繋がりで今は村上春樹を読んでましゅ。


村上春樹の『アフターダーク』



春樹の表現は繊細で美しくて,時にシュールで好きなんだ(#^.^#)

こんな文章書きたいと思う!!
やはり男性だなとは思うけどね。




だけど途中まで読んだ段階だと,いまんとこよく解らん話だし,確かに視点は斬新だけど,龍のあとだと文章に勢いがなく思える。


そう思うと龍の文章はお下劣だけれども,読む者を圧倒させるような力を感じるな。
科学的で理屈っぽくて,下手すりゃ人間身や感情すら感じられないような,思いきり理系のひとが書く報告書みたいだけどね!!




ついでに音楽もなんとなく名前繋がりでNIRVANAからNickelbackへ移行…。



http://jp.youtube.com/watch?v=rIsDGCSjI60&feature=related
NICKELBACK-IF EVERYONE CARED



ニッケルバックもすごく好きなバンドのひとつ。




ハードで重厚なサウンド。
骨太で枯れたような声。
そこで紡ぎ出される繊細なメロディ。


そのアンバランスさが
なんとも切なくて美しいんです。


http://jp.youtube.com/watch?v=V2Uk-kSTmAg&feature=related
Savin' Me - Nickelback


そんなこんなで決して明るくない闘病生活で,いつまでも体調不良を引きずっていた私…。







そんな中,こっそりと大学院の修了演奏会に行ってきましたo(^-^)o


なんせ超不機嫌で体調絶不調だったので知り合いを見かけても貝になってました。
すんません。。。



いや~しかし。。。
オーケストラの生音を聴いた瞬間にすっかり体調が良くなって,気持ちが浄化されていくのを感じただよ゜+.(o´∀`o)゜+.゜



すごいね!
音楽のパワーって!!!
改めて,オケっていいんだな~~!!
音っていうか,
オケの音は音の粒じゃなくて風のように聞こえるのな(≧∇≦)


そよ風のように。
気化されて。
毛穴から体内に染み込む感覚。



バッハのバイオリン協奏曲なんて,まるでヨーロッパの教会にいるんじゃないかと思うような,
あの丸いアーチの天井から音が降ってくるような,
はたまた天が開いて光が射し,そこに音のフレーズが吸い込まれていくような,


そんな神がかりなものを感じた。


http://jp.youtube.com/watch?v=ecgdhoHioRg&feature=related
Bach




バッハの音楽は,
宇宙的な音楽とか数学的な音楽というけれど,この期に及んでなんだか改めて解る気がしたな~。



バッハの紡ぎ出すフレーズは,楽式的というか理屈的というか,メカニカルで,まるで数式がそのまま音譜となり,音列になったっぽい。



そしてその数式が応用され,どんどんと展開されていく。
まるで解の公式のように,音楽のフレーズが,因数分解されて,展開されながら,天にのぼっていくんだ。
その様子は,まさに計算しつくされたものだ。





うちは,二歳下の弟が幼い頃から天才的に,それこそ神じゃないかと思うぐらいに数学に長けていて,そりゃもう身内のひいき目抜きで,お前ばかじゃねーの?と言いたくなるほどの頭脳(ブレーン)の持ち主だったので,


それに比べるとあたしの数学的思考というのは,幼い頃から見劣りしていた。。。。


そんな弟と比べられながら,あっしはばりばり文系人生を全うしてきたので,数学はどうも苦手意識があったけれど,

それでも二年に一度ぐらいの割合で,それまでイマイチだった数学に突然面白さを感じ始め,夢中になって勉強して,突然98点やら100点をとってしまうという事件が起こったりした。。。。



もちろんそのときは学級トップやら学年トップに突然成り上がり,先生にもちろん理系の国立大志望だよね??と喜んで言われたりする。
しかしあっさり断り,その次のテストでは赤点。。。。と,よくわからない成績の変動の仕方をしてきた。
(数学に関してのみ。)



数学が得意なひとは音楽ができるとよく言うし,楽譜は数式が音譜になったものであると言う。
あたしはその点でこれまで数学的視点から音楽や譜面を捉える能力が欠けていたように思う……。


が,
最近では音楽を勉強したり表現したり,仕事で生徒を教える場において,
数学的知識や力学的,物理的思考があると音楽というものは物凄く捉えやすいなぁと切に感じるようになったし,
そういう思考がないと,音楽のエネルギーや仕組みを感じることは不可能であり,限界を感じるなと思うようになった。


やはり音楽というものは,
宇宙に満ちている法則を全て網羅している,
時空間の総合学問なのよね。



あたしはちょうど二年に一度の周期で言うと,今頃がもっとも数学に興味が沸く時期である。


だからバッハの捉えた法則を理解したくてたまらない。



数字が,理論が,法則が,
目に見えるもの以外のものを仮定して,
不可能を可能にして,
表せないものを表して,
無限の可能性を仮定して,
そこに文字や感性だけでは十分に表せない世の中の美がある。



数学とは,数字とは,
本当は美や可能性を表現する手段なのだ。
バッハの音楽が宇宙的だと言われるのはきっとそこなんだ。




まだ人間が人間だけの力でなんとかしようとか,
どろどろの感情で右往左往してしまうような,
近代の社会よりも前,
まだ人間が神様との繋がりが深く,忠実だった頃の,バッハやヘンデルを始めとしたバロックの音楽………。




あんなに形式的で,
メカニカルな音楽なのに,
無機質な印象は受けず,
ひたすら美しくて,神秘的で,まったく欲がない。




こんなに美しい世界がこの世にもあったのかと心が洗われた。



この天にものぼるような,バッハの神への信仰心の詰まった音楽が,250年以上の時空を越えて,現世に蘇る。


あの時代の人々の思いが,オケという風になって,今も生きているんだなと改めて大きな感動を覚えた。



一筋の光が射したようだった。
自分の本当にやりたいものや,何故芸術が心から美しいと思えるのかがもっと深く解った気がした。



古典やバロック音楽の本髄を,もっと知りたいな★





音楽と数学,物理学の話は最近もっとも関心のある事柄なので,いつか更に詳しく語りたいと思います★
ついてこれる人だけ,ついてこ~い★★(笑)



さてさて。
大学院の友達の演奏ですが,みんなとっても上手になっていて感動しました(≧∇≦)

すごいにゃ~~☆☆


歌は生物なのね!!
どんだけでも進化する(≧∇≦)


あたしもニルバーナとか聴いてる場合じゃねーな(笑)
仕切り直して頑張れよ自分,と思いました…。




そんなわけで
クラシック演奏会に出向いたら,すっかりプラスのオーラに引っ張られ,

体調はすっかり治り,
グランジロックから今では家でも俄然バロック音楽です(笑)



ヘンデルとか,心から癒されます(≧∇≦)
極上の美ですね……。
外になにも求めない精神になります☆☆

http://jp.youtube.com/watch?v=z0bHwyK0zfs
Handel


音楽って,文化って,やっぱりええな☆☆

例えお金がなくなっても何もかも失っても内側から湧き出てきて満ち足りるような幸福感を味わえる自分たちは幸せですね(≧∇≦)



今では幸せ感じながら音楽に改めて向かい合えています★★
今までとは全く違う,新しい気持ちです(≧∇≦)





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