♪ART♪

2006.11.27(Mon)



日曜の夜のお話なんですけど。



フランスの現代画家のアンドレア・ブラジリエの美術展へ行ってきました(^O^)/



思わず、見ているこちらの心もほどけるような、優しい色彩に癒されました。



どこまでも淡くて、どこまでも優しげ。
そんな色使いに、こちらの感情までをも揺り動かされるなんて。。。

青色やピンク色、と一口に言っても
それらは一色に限られたものでなく、
そのひとつひとつの色味が作品によってすべて違う。
彼は何百、何千、いえ、無限の種類の青やピンクを持っていた。


それは彼の絵を描く(色を生み出す)技術なのか。。。
それ以上に、彼の目にはそのように映っているのか。。。。
心がそのように感じているものを、そのまま表現しているだけなのか。。。


色見本(←クリックしてみてね。)をみても分かるように、
日本人はその繊細な感性で、色それぞれの微妙な違いにすべてそれにふさわしい感じを充てたけれど
(それが万葉集や平安文学、または着物や浮世絵など、和歌などに彩り豊かに添えられている。)

このブラジリエ氏の色にもたくさんの繊細な違いがある。
うわあ!と思わずテンションが上がるようなものから、
まるで水墨画を見たときのような、心がすーっと鎮まるようなものまで。
それらを何色と呼ぶべきなのか、私にはわからない。
日本人の感覚に似ているところがあるのかしら。

あの繊細な色味の青やピンクを文章に明確に表現できないもどかしさ。。。。
うーーーーん。。。悔しいなあ。。



彼は昼間と夕焼けの、水色とオレンジが混ざりあった空の様子を,
なんとスモークのかかったようなくすんだ青と,華やかなピンクで表していました。



その色彩が本当に本当に素敵で!!!!


私が見たこと、感じたことのない空の表現に、
まったく真新しい世界を見たような気分になり、目が開けました。


そうかぁ!!!!!!そういう世界が、そういうものの見方、感じ方があったのか!!!と。



そして,ブラジリエが扱う題材がすごく興味のそそられるものばかりでした。



空や海,森,人,馬,町並み,音楽,オペラ,オーケストラ,室内楽,バレエ,サーカスなどなど…
( シャガールに通じるものを感じましたけどね。 )



それらをブラジリエ氏だけの持っている色彩で調理して、
そこに招かれた私たちは、ブラジリエ氏ワールドでただひたすら夢心地で泳ぐことができる。


まさにそんな気分。




ふわふわとした曖昧な色調にぼかされた、
まるで夢の中のような不思議な世界観。


まるで思いついたままを走り書きしたような、
漠然としたモチーフと抽象的なデッサン。



目に映るもの全てをそっくりそのまま真似てリアルに描く写実派の絵画がノンフィクションの小説だとすれば,
彼の絵は,夢みたいに心地よいロマン主義の詩的であり,印象派の音楽的です。



例えばオペラの華やかな幕やサーカスの舞台の躍動感は,
キャンバス全体にビビットで鮮やか、華やかなショッキングピンクが施されているし,


室内楽の絵は,どれほど穏やかで優しい音楽を演奏したのだろうと,
その甘美な音楽まで流れてきそうな,淡い淡いソメイヨシノのような桜色。
パステルカラーのグラデーションで1つも強いものがない。



アムステルダムの風景画は,逆に得意な青とピンクは使われずに,
ブラウンとイエローのディープオータムカラーで統一されており,
まるで秋の装いの洋服みたい。


冬の白銀の世界は,白とくすんだ水色のコントラストで,うっとりするぐらいロマンチックなヨーロッパの冬景色。



抽象的なのに,その作品の奥には,見た者がはっと何かを感じされられるような、
潜在的なimaginationを呼び覚ますパワーがありました。



人間はだれもがきっと、感情やイメージや見たものや聴いたものなどを
無意識に色だったり形だったり音楽的に捉らえているんでしょうね。


もともと無意識のうちに誰もがもっているそういうものが、
呼び起されるような作品たちだったのです。



どうしてあんなに優しい絵なんだろう。。。。と考えてみる。




きっとそれは,ブラジリエ自身が優しい方なのでしょう!


目に見えるもの、目の前に広がっているものがいくら美しくて,
どんなに素晴らしいものを与えられていても、
自分のレンズが曇っていたら,そのことに気付くことができなかったりする。
たくさんの美しさ、優しさを受け入れる器がなければ、
その世界は表現できない。

逆に,暗闇の世界や怒りや嘆きの世界を神秘で美しいと思うのなら,そういう芸術が出来上がるでしょう。


音楽だって全く同じ。



私自身も、


美しいものを美しいと思える心になりたいな。
汚かったり暗い世界にだって光を見出だしたい。
敏感で繊細な心を,大切にしよう。
すべてのものから芸術的なインスピレーションを得ていきたい。



私たちの内側から生み出されるものは、
これでもか!と無限に与えられている外側のものに対して、
自分の心が映し出しているのに過ぎないのだから。



できれば、美しいものを。
できる限り、そのままの美しさを。
可能な限り、美しく透明な心を。。。。


大切にしたいな。


・・・ところで、
私は,美術展恒例のムービーシアター(20分ほどの。)で見たブラジリエの言葉にも,
心底感動を覚えたのでした。




彼の考え方がすごく好き。
その言葉をきいて、
心から尊敬できる芸術家だなあと思いました。



「バイオレンスや破壊的なものがもてはやされる時代において,私は愛や調和や優しさを絵を通して伝えていきたい」


「芸術とは,人間が神の高みにのぼっていくためのものだ」


「芸術は,人間の魂への挑戦だ」


「自分自身であるための勇気だ」



「信念を持ち,そして信念を持ち続けなさい」


「信念を貫きなさい。自分自身を信じなさい。
たとえ同時代の人が自分を変人扱いしたとしても」


ここで私は胸が熱くなり、同時にこみあげてくるものがありました!!
なんて熱く、力強い言葉だろう!!!私の魂が喜んでいる。
ブラジリエさんにファンレター書きたくなる!(笑)



かつて、岡本太郎氏の芸術論を読んで,アグレッシブでエネルギッシュで,破壊的だなぁと思ったことがある。
周りをけちらして全てを壊せと。
確かに芸術にはそういうパワーもある。
岡本太郎さんの絵なんかまさにそんなギラギラしたものを感じるし。(結構好きだけどね♪)
ブラジリエが神の高みを目指すなら,岡本さんは対照的で、
人間力の限界をみてみたい人の挑戦、という感じがする(笑)


岡本さんの本を読んだときも、ものの発明や発展は物事の破壊や発想の逆転の
繰り返しだ、といろんな例をあげて説明がされており、なるほどと頭ではとても納得できたけれど,
(私にとって岡本氏の作品や文献との出会いは新しい価値観の導入だった。)
芸術とは常に壊し続けるものなのか?保守的に思えるものは芸術ではないのか?
美の伝統を守り続けることはただの保守なのか?本当にそれだけなのか?
と、心がしっくり来ませんでした。
腑に落ちない、とはこういうことを言うんでしょうね。(笑)

でも,ブラジリエの言葉は本当に骨の神髄までがつーんと響きました。
こういう精神世界にいて、高みを目指す人の思いや表現を大切にしていきたい。
私もそちら側の人間でありたい。



ブラジリエは,人に感動を伝えるためにデッサンがあり,構図があると言っていた。



そう。ほんとにそう。
音楽で言うならば,メロディがあり,奏法,歌唱法があるように。


でも,
「カタチを越えたところに精神世界が存在しなければならない」


とブラジリエ氏は映像の中で言っていた。
この言葉に本当に納得した。



素晴らしいテクニック・・・のどから手が出るほどほしいですけど。


でも、技術は人に伝えるための手段でしかない。
技術だけ磨いても,最終的には中身がなーんにもなきゃ,
それは真の芸術ではないのだから。


私はブラジリエ氏から受け取ったたくさんの宝物を自分の財産として
貯金しておこう♪
これはこれでいいんだと、自分のそのままの心を大切にしよう。


音楽も美術も,人生の目的じゃなくて,いかに人間として素晴らしい人生を送るかというときに,単なる手段だと思う。
それらをより高みに磨き上げ、うまく伝えるための技術を血を吐く努力で手に入れないと何もならないけれど,
結局芸術が表現するものってそのひとの生き様だと思うから。




壮大で善良で美しい心。
その心を表現するための聡明なテクニック。


これらを一生かけて磨き上げていくこと。
これをひとは「求道」と呼ぶのでしょう。



私も、自分の「道」をどこまで追い求めていけるでしょうか。







…ちなみに私,
昔はフラゴナールのような宮殿に飾ってある絵や,ルーベンスのような大聖堂にある絵,
ベラスケスなどが好きだったんだけど。

最近フランスっぽい、アンニュイでフワフワした現代美術が好きです。
中学・高校生の頃は、あのフランスっぽさがなんとなく精神的に遠くて近付かなかったけど(-.-;)最近フランスびいきになってます!!フランス語の響きとかセンスとか、自分の感性には程遠いけれど、
程遠いからこそ、大人になってから好奇心がそそられる。(遠巻きに見ている分には。)
ロートレックのような世俗的なフランスのポスター画とか部屋にほしいもの♪



アートのお話、今日はこんなところでおしまーい♪
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Cool

2006.11.25(Sat)


現在,栄にて。


久々に面白いバンドの路上ライブに出会いました。


インストメインの,ギターが重厚なロックフュージョンといったところかな。

面白い音楽とか,聴いててカッコイイ音楽大好きなんだけど(フュージョンの音とか大好き☆☆ロックもジャズ系も行ける!!)
最近ライブハウスのバイトもやめ,たいして人とも会わないので(笑)めっきり遠退いていた…。

でも久々に吸い寄せられるように,30分も寒い中,立ちどまって聴いてしまった。


メロディラインが面白いものが好き。
音が,面白いことやってんなーっていうものが好き。
だけど,もともとクラブミュージックとかアシッドジャズが大好きなので,LOW(低音)が重厚に効かされた,踊れる感じ?やジャジーなものがすき。


(クラシック屋さんがここには多いため,理論で言うならば,リズム隊(ドラム,ベース)がメロディアスでシンコペーション刻んでて,曲を支配してる感じ?声とかギターとか,サックスだったりは,一応頑張ってるけど飾りですよーみたいな感じ!?)



かれら,かなりツボ。
かっこいい。
とってもcoolで雨上がりや孤独な都会が似合うような音を作り出す。

だけど心はhotになってゆく…



ついさっき,嫌な目に遭ってかなり不愉快だったけど,彼らに癒された。
THANX!!




本当は私の好きな音楽についてたくさん書きたいのだけれど,なんとなく機会を逃し続けて今に至る。


この日記,見事にクラシック畑みたいになってるもんね(笑)


こんなはずじゃなかったんですけど!
まぁいーんですけど。


ちょっと前に同僚の毒毒姫関係で久々にロック系の4ピース(3ピースになっていたがf^_^;)バンドのライブに行ってきたんだぁ。久しぶりに楽しかった♪

やっぱりクラシック勉強するには,色んな畑に手を広げて感性を磨くこともいいと思うけど,ひとつに絞って突き詰めることも必要なんだよねー。私はこれまで色んなものに目が行き過ぎて,肝心のオペラのツメが甘すぎるまま卒業しちゃったからさ,しばらくはクラシックにお金と時間と自分の労力をかけようと,他の音楽は自粛中(-.-;)


酒とタバコで空気が充満しまくりの,ロック野郎たちが集うライブハウスのバイトもやめた。


ノドに最悪だからね。

あれ以来ライブハウスやクラブに近づかなくなった私だけど(とりあえずタバコの煙からなるべく遠ざからないと…。個人的に友達は男女とも喫煙者が多いんだけど。)久しぶりに行ってみて,やっぱりあのエネルギッシュな雰囲気,音は好きだなぁと思った。


あのライブの日のこともかこう。
ただし次の次の日記あたりね(笑)



書きたいこといっぱいありすぎ。


とりあえず,このバンドのやってる音楽はかっこいいわ。



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